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現役大学生の活躍

先日、北斗会の同窓生の今を聴くトークイベント『GIFUTALK』、第一回がオンラインで行われました。一人の現役の大学生が、「自分たちの活動を同窓生や現役の高校生にも知ってもらいたい」。「お世話になった方へ、感謝の思いを伝える場があれば嬉しい」。そんな声からこのイベントは生まれました。こうした小さな活動から、岐阜北高校に関わるみなさまが、仲良くつながり応援し合える機会へと広がることを心から願っております。今回は3名の北高卒業生による、現役大学生の体験発表をしていただきました。

山崎 すがらさん(写真左上)
總山 萌さん(写真右上)
田中 康暉さん(写真左下)
コーディネート 真崎憲二(平9卒)(写真右下)

まずは一人目の山崎すがらさん(東京学芸大学2年)にお話を聞いてみたいと思います。高校時代から、音楽やYoutubeでも活躍は有名。私もよく知っていました。現在は映画団体の代表としても活動をされています。大学では、教育について学ばれていますが、伝えたいメッセージや、大切にされている思いなどあればぜひ聞かせてください。

山崎 すがらさん

「自分で考え、判断し、行動する」このことが、これからますます重要になってくると思っています。なぜなら昨今はグローバル化やインターネットの普及、はたまたコロナ禍を通じて、社会の仕組みや価値観が目まぐるしく変わる世の中になっているからです。たとえば数十年前にはまだ普及していなかったスマートフォンやLGBTの話題などは、数十年前の知識のみを以て語ることは容易ではありません。いわゆる「大人が敷いたレール」や誰かの「成功した方法」はあっという間に通用しにくくなります。では、どうするか。そのひとつの打開策が、「自分で考え、判断し、行動する」ことです。まず現状を正しく理解する。そしてその問題を解決するにはどうすればいいかを考え、予測・判断し、実際に行動に起こしてみる。これからの時代、このような力を持っていることが社会を生きていくうえで重要になってきます。そのためにすべきことは、まず考えたり判断したりするための基礎知識・基礎技術です。学校や博物館などでの学習は本来そういったことも目的の一つとしていますから、子どもも大人も是非そこでの学習成果を活用してみてください。そして、そんな未来を生きる子どもたちのために、大人は子ども自身のありのままを理解し、ともに考え学べる環境を整備していくことが求められます。あまり口数を多くせず、子ども自身が自ら疑問を抱き、探求し、学んでいけるような自由な生活・学習環境を描いてあげてください。これが私の切実な思いです。

なるほど、貴重なご意見ありがとうございました。個人的には、若い方から、教育への熱い思いが聞けてとても嬉しいです。これだけ急速に変化する時代に生きる私たちだからこそ、「自分で考え、判断し行動すること」が今まで以上に大切になるかもしれませんね。

それでは二人目は、總山萌さん(筑波大学4年)にお話を聞いてみたいと思います。実は、私は總山さんが高校時代、保健や体育で授業を担当していました。しかも、私が北高で3年生だった時の担任の先生が、なんと總山さんのお父さん。生意気で扱いにくかった私でしたが、丸ごと受け止めてくださりいつも温かく激励してくれる大好きな先生でした。そんな不思議なご縁もある總山さん。しかし、これまでにいろんなことを乗り越えてこられたことを聞きました。今回は、ご自身が高校のとき『がんばれなくなった』という原体験。それを支えてくれた恩師の2人、そして乗り越えた先にあった″いま〟と″これから〟について話を聞かせてください。

總山 萌さん

まず、高校時代ですが、父親の再婚を素直に喜べなかった自分に対して抱いた嫌悪感、勉強や部活動でのプレッシャーから、入学して半年後に心身の調子を崩し、摂食障害の過食症を経験しました。朝起きれなかったり、教室に行けなくなったりと、無気力状態になるものの、保健室の先生(以下、養護教諭)と当時の担任の先生が根気強く、普段通りに関わってくれました。恩師2人の『待つ存在』のおかげで、じっくりと自分を見つめ、苦しみ、もがくことができました。そんな原体験から、自分のように殻の中に閉じこもっている子どもを『待つ存在』になりたい!と思い、養護教諭になることを志しました。保健室と教室と別室を活用しながら、受験勉強を乗り越え、第一志望である現在の大学に進学。大学時代の活動は、養護教諭の専門性である″養護〟が、もっとまちの中に広がったら、子どもたちの『自分を大切にする力』が育まれるのではないかと考え、『まちの中にいる養護教諭』を目指すようになりました。『まちの中にいる″看護師〟』である、『コミュニティナース』を実践している方が島根県雲南市にいると聞き、大学を1年間休学し、島根県にて長期インターンシップに取り組みました。1年間学んだ『コミュニティナース』という新しい実践の在り方を、全国の看護学生にも届けたい!という思いから、インターン終了後は『全国ぶっコミプロジェクト』を発足。クラウドファンディングにて活動資金の調達に挑戦し、300万円の資金調達に成功。全国にもっとコミュニティナースを広げていくために、看護学生3人で活動しています。

總山さんのパワフルさ、半端じゃないですね。それはきっと、苦しかった経験を乗り越て生まれた思いがあってこそだと私は感じました。こないだお話を聞いた時には、2週間で70校以上の学校を一人で、しかも自費で訪問し、コミュニティナースの本をぶっこんできたとのエピソードを聞きました。ただただスゴい(笑)。しかも、クラウドファンディングも大成功し、これからの活躍がますます楽しみです。これからも応援しております。總山さんありがとうございました。

それではトリを務めていただきました、3人目の田中康暉さん(東京大学3年)です。田中さんの活動の、過去・現在・未来についてぜひ聞かせてください。

田中 康暉さん

小学生の時にものづくりや宇宙に興味を持ち始めたきっかけから、中学・高校でのロボコン・模擬人工衛星の製作の経験や、現在の大学での活動などについてお話させて頂きます。僕が生徒だった当時の中学校や北高では、ものづくりを実践的に行える十分な機会や場所、予算が準備されていませんでした(今もあまり無いかも知れませんが)。そのような中、技術的なことを自力で調べつつ、仲間を集め、スケジュールやお金の管理、周りの大人たちへの説明など、自分たち学生の手でものづくりのプロジェクトを小規模ながらも運営し、作り上げることができた経験は、その後の大学の進学や、現在のサークルでのロボット開発、大学生主体のJAXA 共同研究のプロジェクトに活きていると非常に感じています。昨年12月に小惑星探査機はやぶさ2が地球にサンプルの入ったカプセルを持ち帰りました。カプセルが大気圏再突入する際に発生するであろう現象に関して、研究公募に応募しJAXAと共同研究をすることになりました。最初は友達と面白半分で出した提案書がその後、実際にプロジェクトとして形になり、クラウドファンディングで191人の方から支援を頂き、オーストラリアで観測を実行するまでに至りました。その際には同窓生である恩田聖敬さんをはじめ、多くの方からご支援・ご協力を頂きましたこと、改めて感謝申し上げます。今後も、私たちのアイデアを研究していけるように、さらなる観測対象の選定や法人設立に向けて少しずつ準備を進めています。さらなる続報をどうぞお待ちくださいませ。

田中さん、ありがとうございました。本当に頼もしいですね。この世になければ作る。いい意味でのあそび心も持ちながら、道を切り開いていく姿は、これからの時代を生きていくうえできっと役に立つ要素ではないでしょうか。

今回の3名の学生のみなさんの活動や思いを聞かせていただきました。「自分で考え、判断し、行動する。」ここは、3人とも、共通する部分。私も大変刺激を受けました。読んでくださる方たちにとっても、何かの気づきが生まれたり、一歩を踏み出すきっかけになればこんな嬉しいことはありません。

それでは最後になりますが、同窓生のみなさんへ向けて、一言ずつメッセージをお願いします。

山崎 すがらさん

私の高校生活を一言で表すと「波乱万丈」が最も相応しい。おちこんだりもしたけれど、そういうもやもやの複雑さが美味しさ引き出す様は料理に似ている。なにか浮かばれないことがあったら、新しい世界に遊んでみてください。世界は広くて、色彩豊かで、どんな生き方も存在しています。

總山 萌さん

今回、岐阜北高校出身の同志の皆様に対して、このような発表の機会をいただけたこと、大変光栄に思います。わたしは岐阜北高校で沢山のことを経験しました。苦しい思い出も、楽しい思い出も、それら全てが″いまの私〟を作っています。岐阜北高校での学びやご縁を大切に、これからも邁進して参ります。

田中 康暉さん

自分の実力よりも少し上のことでも、背伸びして果敢に取り組める後輩が1人でも多くなったらいいなと、ささやかながら願っています。(何かする時は地元や学校の先輩に話を持ち掛けるといいことあるかも。(小声))

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